LINK事務コラム佐野

『急性期での2ヶ月2/2』                         LINK事務コラムvol.16 佐野

さてさて、佐野です こんにちは!

前回に急性期病棟での事を書いたのですが、それの後半です

前半をザックリと書いてみて、要点だけにすれば中途障害を負った方はみんな似た境遇なんだろうと思いますが、急性期の日々は濃厚でしたね。

前半で書いたような治療を終えて
次は気節切開を塞ごうとなりました、なんでも長くカニューレを入れていると声帯に傷が付いてうまく声が出せなくなる危険があるからだそうです
僕の音痴もそのせいかもしれません

ひとまずカニューレを抜いて喉の穴にはガーゼを当てて、喉の穴を抑えるとなんだか声が出る感じです、最初は声というより口から音が出てる感じでしたが、数日で穴も塞がり、しゃがれ声で話せるようになりました、文字盤を使わなくていいのはとても嬉しかったです、例えるなら携帯を初めて手に入れた感じです

続いては鼻からの栄養チューブも取り、ゼリーを食べてみようとなり、
なんのゼリーか覚えてませんが、ちっこいゼリーを食べてみたところ
涙が出てきました
嬉しくて涙が出た事なんて1度も経験ないですが、生きてるって実感がして、今でもその感覚は原動力になっていて、多少の嫌な事なんてあのゼリーが吹っ飛ばしてくれてます、
生きているだけで全てが何とでもなるという気持ちです。

その後、転院先や諸々を親と病院で決めていたのでしょうか、急性期にしては2ヶ月という長い期間入院していて、
急性期の担当医の先生とで病院の屋上へストレッチャーで連れて行ってもらって、
2人で何を話したかは覚えていませんが良くして頂きました。
10年以上経った今でも当時の看護師さんから脊髄損傷のニュースの連絡をくれたりとお世話になっています。

それから、実家から程近い病院へ転院するのですが
今まで手術を6回したのですが
その中でも1番ややこしかった腕の神経を移行するという手術をしにいきました
12時間かかったそうですが、労働基準はどうなってるんですかね?
食事休憩挟んだのでしょうか?お医者さんって凄いです

次いで大変だったのは、左腕が動かなかったので
わずかに動く筋肉と筋を動かない筋肉と筋に分岐して左腕を動かすという手術で、これはオススメです、時間とお金に余裕があれば是非受けて欲しいですね可能性が広がります
ただ、筋移行はリハビリが大変なので若い人の方がいいかもしれませんね。

そんなこんなで、今は地域で生活していますが
治療で1番大変だったのは褥瘡ですね…
これは非常に厄介で、褥瘡も手術しましたが
その内容は次回にでもさしていただきます

音痴が治る治療法があればおしえてください。

ps: ウェブ担当小川です!
いかがでしたか?今回のコラムは
ゼリーで涙が出ることがあるんですね。
確かに、今まで普通に食べれていたものが急に食べれなくなる
その時に口に入ってくるゼリー、嬉しくて泣きますね。
筋移行の手術は僕も気になっています。
動かない手が違う筋を使って動くようになるっていうのは
魅力的です!今度佐野さんに聞いてみよ〜〜笑

今回のコラムはここまでです!
トップの写真は
「佐野、坊主にしました。」です!
息子さんとのツーショットいいですね!!
次回は金曜日にお会いしましょう!!

See you next time!!

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